長い間、どんなときに「楽しい」と思うか、またその楽しさの程度については、その人の生活している環境で決まると考えられてきた。 だが、科学的に検証したところ3分の1は遺伝要素で決まり、しかも日本人もをはじめとする我々アジア人は他の人種と比べて「楽しい」と感じる遺伝子が少ないことが判明したというのだ。 実験を行ったのはシティ大学ロンドンのネーヴ氏だ。彼は以前から論文で人間の感情は遺伝的要素も影響すると述べていたが、今回、アメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校で行った実験でさらに確証を得たそうだ。実験の結果によると、人の感情はは3分の1が遺伝要素、残りの3分の2は環境などの外的要素であることがわかったとのことである。 遺伝要素として、人間の感情に影響を及ぼすのは「セロトニン・トランスポーター」という遺伝子だ。この遺伝子は、不足するとうつ病になりやすくなるとされている物質「セロトニン」を運ぶ役割