インタビューと文章: 朝井麻由美 写真:小野奈那子 私たちが今の街に住むことを決めた理由が千差万別であるように、企業が今の場所に拠点を構えたのにも、さまざまな理由があるのではないか。本企画は、長年今の場所にオフィスを構えている企業に、その街への愛を語っていただくインタビュー企画です。 今回ご登場いただくのは、『月刊コミックゼノン』などで知られる出版社・株式会社コアミックスの堀江信彦社長。『週刊少年ジャンプ』(集英社)の黄金時代と呼ばれる1993年から1996年までの間に編集長を務め、2000年に独立。堀江社長が拠点に選んだのは、出版社が集まるエリアから遠く離れた吉祥寺でした。なぜ、吉祥寺を拠点に? 街の魅力から、コンテンツビジネスとの関係性まで、吉祥寺へのこだわりを伺いました。 吉祥寺にマンガ家が多い理由 ――コアミックスは吉祥寺を拠点にされていますが、出版社といえば護国寺や飯田橋、神保町