絶滅の恐れがあるコツメカワウソを密輸しようとしたとして、大阪府警は27日、堺市堺区、元ペットショップ経営の男(54)を関税法違反(無許可輸入未遂)容疑で逮捕したと発表した。コツメカワウソは近年、日本でペットとしての人気が高まり、府警は高値での転売目的だったとみている。 発表では、男は9月、タイからコツメカワウソ2匹(体長各約20センチ)をスーツケースに隠して関西空港に持ち込み、密輸しようとした疑い。大阪税関の職員が鳴き声に気づき、発見した。男は「カワウソではなく、フェレットだ」と否認している。2匹を計約1万円で仕入れたという。 大阪税関が押収したコツメカワウソ(大阪府警提供) コツメカワウソは、東南アジアに生息。表情や動きがかわいらしく、ペットとしての需要が高まっている。原産国では数千円で売られているが、日本では1匹100万円超で取引されることもある。一方、生息数は減っており、今月26日か