「SANKEI EXPRESS」は、20~30歳代の若者層をメイン・ターゲットに据えている。若者層の活字離れ、新聞離れが言われて久しいが、「それに楔を打つのが使命」と平田篤州(ひらた・あつくに)編集長は話す。若い読者層をどのように取り込んでいくのか、そのためにどんな紙面をつくっていくのか。 ―― 若者の活字離れが進んでいます。 「活字離れというより、新聞離れですよね。メールやブログに『字』はあふれています。むしろ若者は積極的に『字』を受け入れています。では、どうして新聞離れなのか。つくり手側が読者のニーズに応えてこなかったからといえます。活字メディアに身を置く者として、本当に必要とされるコンテンツを考える、作り出すことが大切だと考えます。新聞は、私たちが今、享受している自由や平等、民主主義といったものをはぐくみ、守るために大きな役割を果たしてきたと思います。そんな社会的使命を持つ新聞ジャー