がん細胞や生殖細胞内で転移し続けるLINE-1について研究 京都大学は8月29日、「がらくたDNA」の一種であり、自らのDNA配列を移動させる転移因子LINE-1の転移に関わるメカニズムを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院生命科学研究科の三好知一郎准教授、牧野竹志修士課程学生が、米ミシガン大学のJohn Moran教授と共同で行ったもの。研究成果は、国際学術誌「Molecular Cell」のオンライン版に掲載されている。 画像はリリースより 生物のDNA配列の中には、「がらくたDNA」とも呼ばれる、まだ存在意義のよくわからない配列が多く存在している。がらくたDNAは潜在的に細胞の恒常性、寿命・発生・分化過程、あるいはある疾患へのかかりやすさなど、今後の生命科学においてパラダイムシフトにつながるさまざまな情報を含んでいると考えられている。ほとんどの生物のがらくたDNAの中には「
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