儲けなくても給与をもらえる ソニー、熊谷組…… 儲けても給与がもらえない NTTドコモ、ソフトバンク…… サブプライムローン危機に端を発する世界経済危機から、早2年。 企業の経営環境が大きく変わっている。リーマンショック後、厳しさは増している。 この2年間で、企業の利益とそこで働くサラリーマンの給与はどうなったのか。ざっくりと概観してみたい。 キャリコネの企業データは、8月から決算状況なども見やすくなった。 公式の年収データなども一目瞭然だ。そこで、主な企業において、 「サラリーマン一人ひとりが、どれだけきっちりと成果を挙げているか」 ということと、 「その成果にふさわしいだけの見返りを、企業側が出しているか」 ということの関係を取り上げてみよう。 それぞれ、専門用語で「付加価値生産性」および「労働分配率」と呼ばれる。この二つの傾向を、おおまかに掴んでいく。 付加価値とは、モノ