ミャンマーでよほど恐ろしい目に遭ったのだろうか。女の子は暗い目をしていた。=19日、ロヒンギャ難民キャンプ 撮影:筆者= ミャンマー政府は何を焦っているのだろうか? バングラの英字有力紙the daily observer(18日付) はミャンマー政府の発表としてロヒンギャ難民の強制送還開始が23日になることを伝えた。あくまでも「ミャンマー政府の希望」である。「第一陣は1,258人を引き戻したい」というのだ。 第一陣の内訳はヒンズー教徒が508人、イスラム教徒が750人。計1,258人の詳細なリストはミャンマー政府からバングラ政府に手渡されているとされる。 一方、バングラ政府の対応はまだ鮮明ではない。田中は地元記者と共に難民キャンプを管理するコックスバザール県ウキヤ郡郡長の官舎を訪ねた。郡事務所は金曜礼拝の日で休みだ。 ところが郡長は午前10時30分であるにもかかわらず、「まだ寝ている」と