高速バスの事故など交通機関の安全対策に詳しい関西大学社会安全学部の安部誠治教授は、死者が14人に上っていることについて、「バス事故としては深刻で、この20~30年では最悪の事故だ」と話しています。 そのうえで、事故現場では積雪や凍結などが確認されていないことから、「バスの事故は気象条件や車両に問題があって起きることもあるが、ほとんどの場合は運転手側に原因がある。過労や居眠りがなかったか、または、心筋梗塞などで意識を失った可能性も検討する必要がある」と指摘しました。 さらに、高速バスの事故が相次ぎ、規制が強化されているなかで再び大きな事故が起きたことについて、「バス業者の競争は激しく、ドライバー不足もあって、現場に無理を強いる業者もいる。国も制度を見直して規制を強化してきたが、十分ではなく、まだまだ見直す余地はある。どこに問題があったか事故原因とともに突き詰めなければならない」と話していまし