電気的火遊び2(炎の整流作用) おさらい 前回の電気的火遊び1(炎の電気抵抗を計る)において火炎に電気伝導性があることを書いたが、前章の実験では図1aのようにデジタルテスタを炎で電気抵抗を測定してみることでそれを確認した。 抵抗値測定モードに設定したデジタルテスタは、被測定物に電流を流すため、図1bのようにテスタを乾電池と見做すことができる。つまり、テストリードのプラス極とマイナス極は、それぞれ乾電池のプラス極とマイナス極と等価である。このことから、前章の実験では、炎に直流電源を繋いで電流が流れることを確認した、ということになる。 ところで、炎が気体であることを除き、これが金属の電線と同じような導電体であると考えれば、上の図1においても炎に電源を繋ぐ際の極性を指定する必要はないと思われるかも知れない。そこで、炎に繋がれた電源の極性を変え、電流が流れる方向を逆にしてみると、どういうわけだか電