筆者の連載「レイトレーシングが変えるゲームグラフィックス」では、過去3回に渡ってレイトレーシングとゲームグラフィックスの関係を考えてきた。ここで一度総括してみよう。 第1回は、「レイトレーシング(レイトレ)とはどんな技術なのか?」という基本事項を整理した。 →最近よく聞く「レイトレーシング」 一体ナニモノ? 第2回では、2020年頃から潤沢に出始めたレイトレ技術を採用したゲームグラフィックスの実例を紹介すると共に、その傾向を考察した。 →ゲームの中で「レイトレーシング」はどう使われる? 実例を見てみよう そして第3回では、現行のレイトレ技術を採用したゲームグラフィックスを巡る“実情”を紹介。活用できる「レイ予算」が貧弱なため、どうしてもノイズまみれになってしまう描画結果に対して、ノイズを低減する「デノイザー」という技術が著しく進化を遂げたことに触れた。 →「レイトレーシング」の最大の“敵”