欧文書体を見る目を養うにはどうすればいいのか、時々尋ねられます。海外の雑誌や書籍などから良い例を見つけて参考にすること、って答えます。でも、その「良い例」はすぐに見つかるとは限らないし、いろんなものを見て、良いものもそうでないものもある中から見分ける、くらいしかないんじゃないか。 そういうプロセスをすっとばせるんならそうしたいって誰だって思う。それができるようになった。質の高い欧文組版で知られる活版印刷所、嘉瑞工房の高岡さんが、とびきりの良い例だけを集めて解説をつけて一冊の本にまとめてくれました。 近日発売の『世界の美しい欧文活字見本帳』がそれです。 「書評空間」に上がっている こちら のレビューが、私の言いたいことをすべて言い尽くしてます。 これの見本をいただいて、会社の机の上に置いてあるんだけど、ちょっと手を休めるときに見ちゃう。見だすと止まらないんだよね−。困ったもんだ。