NTTドコモは4月28日、2009年度の決算を発表した。売上高は前年度比3.7%減の4兆2844億円、営業利益は前年度比0.4%増の8342億円で、減収増益。音声収入や端末販売収入が減少したものの、端末販売コストやネットワーク関連コストを削減し、前年度とほぼ同水準の利益を確保した。 月々の利用料金が安くなるバリューコースの契約増加などが影響し、ARPU(加入者1人あたりの月間売上高)の減少がつづいているが、今後はパケットARPUを増やすことで音声ARPUの減少を補う考え。そのために、2010年度は動画などのコンテンツ事業やスマートフォンの取り組みなどを強化する。同日開催された決算会見では、2010年度に向けた同社の施策が重点的に語られた。 「2010年度に音声ARPUとパケットARPUを逆転させる」 音声ARPU減少の一方で、2009年度通期のパケットARPUは前年比2.9%増の2450円