「発表おつかれさん.新たな課題も出てきたので,またしっかり取り組むとしましょう. それで,背景で取り上げた既存手法のところで,いろいろと質問が来たけれど,我々にしたらそれは本意ではなかったはずです. あれは関連研究の一つなわけで,そう見ると,関連研究をどこで言うか,論文にする際にはどこで書くか,によって分かりやすさも変わってきます.分かりやすさというのは,聴き手や読者が,この人は何を課題として研究をしているのだろう,ということについての,認識のしやすさのことです. 関連研究を含めた,ストーリーの基本となるのは,こうです:大きな背景があって,それを実現するためのよく知られた手法にコレコレがあって,しかしそこにはこんな問題があるのですが,自分の提案する手法ではその問題点を解消するものでして,アイデアはこう,実装はこう,評価して結果はこう,考察を入れて,最後に結論です. これが間違いだった,とい