8年間で5度の日本シリーズ出場を果たしながら、事実上の“解任”となった落合博満の後を受けて、中日の監督に就任したのは、70歳の高木守道。結果を残した監督の後任はやりにくくないですか、と尋ねると「形が出来ているチームの方が一から作り直すよりもやり易いじゃないですか」という答えが返ってきた。気負いもなく肩の力が抜けた姿勢に、枯淡の境地すら感じてしまう。 岐阜商時代、センバツで準優勝を果たした高木は中日に入団すると、1年目から俊足・巧打の二塁手として活躍。通算2274安打を放った。代理監督を含めてこれまで2度、中日の監督を務め、“困ったときの守道頼み”と言われてきた。今回の就任も、落合解任をめぐる批判に対しての格好の風よけという声もあった。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 590文字 NumberWeb有料会員(