いまだに熱が冷めやらない、結成16年目以上の漫才賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」。ギャロップの優勝で大会の幕が閉じられてから約1カ月過ぎてなお、出場者同士の楽しげな交流は続き、大会批評もたびたび話題に上っている。そんな中、制作者はこの“余韻”も含めてどう感じているのか。総合演出を務めた日置祐貴氏に話を聞いた。 取材 / 狩野有理 ※取材は6月13日に実施。 お笑い好きが思う「こうなったら嫌だ」を取り除いた大会──「THE SECOND」が終了して約1カ月です。日常が戻りつつあるところでしょうか。 確かに、平和な日常に帰ってきた感覚はあります。気持ち的には戦場に行ったつもりでしたから。生放送の最後に、松本さん(大会アンバサダーを務めた松本人志)が「誰も損しなかった大会だったんじゃないか」とおっしゃった、あの瞬間ですべてが報われた気がしたんです。これまでいろんな大会を見てき