「公的機関は実現可能な目標をもたなければならない」(『イノベーションと起業家精神』) 目標は空腹の根絶ではなく、飢餓の減少でなければならないとドラッカーは言う。 公的機関は実現可能な目標を必要とする。やがて達成したといえる実現可能な目標を必要とする。 実現が不可能であってはならない。正義の実現は永遠の課題とすべきものである。いかに控えめにいっても、正義が完全に実現することはありえない。 目標は大義ではなく、費用効果にかかわるものとしてとらえなければならない。いかに努力しても達成できない目標は、目標として間違っていると考えるべきである。目標を達成できないからといって、さらに努力すべき理由としてはならない。 目標を達成できないということは、公的機関の多くが考えるところとは逆に、目標そのものの有効性を疑うべき理由とすべきである。 公的機関は個々のプロジェクトではなく、目的そのものに的