5.診断 2)内視鏡診断 胃潰瘍は急性潰瘍(急性胃粘膜病変)と慢性潰瘍とに分類される。前者は一般的にAGML(Acute Gastric Mucosal Lesion)と称され,後者は治癒期を含めた活動性潰瘍と治癒後の瘢痕状態に分類される。胃潰瘍の内視鏡診断で重要なことは胃癌や胃悪性リンパ腫などの悪性病変との鑑別を的確に行うことである。以下に,内視鏡診断時の留意点について述べる。 (1)急性胃粘膜病変(AGML) 急激に生ずる上腹部痛・嘔吐・吐血などにより発症する疾患であるが,内視鏡像の特徴は粘膜の浮腫・点状および斑状発赤・多発性・不整形のびらんに潰瘍を合併している場合が多い。病変部位は一般に前庭部に多く,前壁と後壁に対称性の潰瘍を認めることが多い。また急性期には潰瘍底に黒苔を認める。発症原因はNSAID起因性のものとH. pylori の初感染によるものが多い。本ガイドラインではNSAI
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