令和6年 長崎平和宣言 長 崎 平 和 宣 言 原爆を作る人々よ! しばし手を休め 眼をとじ給え 昭和二十年八月九日! あなた方が作った 原爆で 幾万の尊い生命が奪われ 家 財産が一瞬にして無に帰し 平和な家庭が破壊しつくされたのだ 残された者は 無から起ち上がらねばならぬ 血みどろな生活への苦しい道と 明日をも知れぬ”原子病″の不安と そして肉親を失った無限の悲しみが いついつまでも尾をひいて行く これは23歳で被爆し、原爆症と闘いながらも原爆の悲惨さを訴えた長崎の詩人・福田須磨子さんが綴った詩です。 家族や友人を失った深い悲しみ、体に残された傷跡、長い年月を経ても細胞を蝕み続け、様々な病気を引き起こす放射線による影響、被爆者であるが故の差別や生活苦。原爆は被爆直後だけでなく、生涯にわたり被爆者を苦しめています。 それでも被爆者は、「世界中の誰にも、二度と同じ体験をさせない」との強い決意