自分は間違えていないという間違い AさんがBさんに対して正しいことを言う。受け取ったBさんは「それは間違いだ」と判断したとする。この時点で、Aさんが放った「正しい」の基準は誰が決定するのだろうか。 仕事で意見が衝突した時に、度々目にする光景だ。 おおよそ、この「正しい」の基準は、多くの先人が経験してきた経験則と、正しいとされる分母の数から成り立っているように見える。話題のSTAP細胞の論文の「正しさ」例をあげる。本論文のような一般人の知識の範囲を超越した世界の話であればあるほど「正しい」の判断が揺らぎやすい。 それはなぜだろうか。実際は論文が正しい「かも」しれないが、周りで多くの研究者による事象の再現性が認められなければ、「間違い」とされる。やはり「正しさ」とは母数が重要である。 正しい(と思う)事が確認されたデータに基づき、母集団が多く形成されればされるほど、人の思考自体の正しさが決定さ