●ETV特集「よみがえる色彩 激動の20世紀アーカイブ映像の可能性」というテレビ番組を観た。なにかヤバい、見てはいけないものを見てしまったという感じがする。過去を冒涜するかのような鮮やかさというか、現前の暴力というものの(あまりに魅惑的な)力を見せつけられたようだ。キリスト教的な復活という概念のもつ感触の端っこに触れてしまったようでもあった。 (はじめてメガネをつくってかけた時の「こんなに見えちゃうのか」という感じにも近い。) 番組を観て判断する限り、技術的には大したものではなく、資料を調べて想定される色をデジタル的に塗り絵するという程度のもので、モノクロ映像のデータから直接的に色彩を読み取ることが出来るということではないようだ。だから、映像が撮られた当時の色彩が再現されたというより、多分に見世物的な演出効果(恐竜の皮膚の色は分かっていないのに恐竜の復元図には色がついている、というのに近い