日本のマンガは世界でも親しまれています。その中でも、フランスでは他の国よりも翻訳される日本の作品が多く、その裏側ではマンガの翻訳家が活躍しています。 筆者の友人に、日本のマンガをフランス語に翻訳しているフランス人の友人がいます。名前はオレリアン・スタジェ(Aurélien Estager)。自分と同世代の三十代後半で物腰の柔らかい男。日本文化が好きで、日本人よりも詳しいかもしれない。 10年以上前、筆者が電子音楽のレーベルを手伝っていたときに知り合って、パリの家に泊まらせてもらったり東京で泊めたりしていた。ただ、仕事の真面目な話になると知りたくても気恥ずかしくてなかなか聞けなかった。 そこでインタビューする機会を設けて、まずはフランスでの日本文化についての馴れ初めから、そしてマンガの翻訳の仕事について聞いてみました。 日本のマンガを翻訳を始めるまで ──最初に通訳を始めたのはいつからなの?