デンマークの玩具メーカー、レゴ。2014年上期に売上高で玩具世界一となったが、意外と知られていないのが、その効率的なビジネスモデルだ。中核事業をブロックの開発・製造に絞り込むことで、2013年12月期の売上高営業利益率32%、ROE(自己資本利益率)58%を達成。メーカーとしては極めて高水準の経営効率を誇る。 詳細は2015年2月16日号の特集「LEGO グーグルも憧れる革新力」をご覧いただきたいが、記者はレゴブロックの製造工場も取材した。経営効率の心臓部である内部の様子をリポートする。 2013年に年間550億個が生産された、レゴブロック。工場の中を紹介する前に、簡単に製造工程を説明しておこう。流れはとてもシンプルだ。 (1)ブロックの材料となるABS樹脂のプラスチック素材を搬入 (2)それらを溶かし、成形機でブロックに成形(モールディング) (3)ブロックを製品ごとに集荷し、箱詰めして