ロシアのプーチン大統領を強く批判していた同国出身の富豪が失踪(しっそう)、ラトビアの自宅で血痕が見つかり、警察当局が殺人事件に巻き込まれた可能性が高いとして捜査に乗り出したと23日付英紙メール・オン・サンデーが報じた。 失踪したのはサンクトペテルブルク生まれでロンドンでビジネス紙を発行、米国でも映画会社を経営しているレオニド・ロジェツキン氏(41)。ラトビアの警察当局は、ロシアの情報機関の関与が疑われるとみて、元情報機関員リトビネンコ氏毒殺事件で旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員を容疑者と断定した英警察に協力を要請した。 16日早朝に姿が見えなくなり自宅のほか車から血痕が発見された。 同氏はロシアの携帯電話会社などへの投資で財をなしたが、株式取引をめぐりロシア当局との間でトラブルになったこともあったという。 [2008年3月23日15時57分]