ネットワークの世界では,「セッション」という言葉をよく使う。「セッション」とは,ネットワークから見た,一連の処理の始まりから終わりまでを表す概念だ。 HTTPにはセッションがない Webアクセスにも「セッション」はつきものだ。例えば,ショッピング・サイトにアクセスしたとき(図1)。最初のWebページでログイン,次のWebページで注文,さらにその次のページで決済といった具合に何回もWebアクセスを繰り返しながら処理を進め,最後にログアウトする。このログインからログアウトまでが,一つのセッションだ。ユーザーが意識しなくても複数のWebアクセスが関連付けられ,前回までのアクセス結果を基にアプリケーションが処理を進めていく。