ライターの少年Bさんに、かつてとらわれていた“しなきゃ”についてつづっていただきました。 幼少の頃から周囲とうまく付き合うことができず「嫌われ者だった」と語る少年Bさん。ある出来事をきっかけに「人から好かれるためには“いい人”にならなきゃ」と考え、コミュニケーションのあり方を見つめ直しました。 その結果、どんどん友達が増えていく一方、心は疲れていったそう。“しなきゃ”と“自分らしさ”の間で悩む方に届けたいエッセイです。 『わかり合える友達』がほしかった、嫌われ者のわたし 「空気が読めない」。 小さなころからずっとそう言われ続けてきた。 余計なことを言って場を凍りつかせたり、不用意に人を怒らせたり。「自分に正直であることが正しい」と思い込み、何でもそのまま口に出した。理屈や表面的な言葉を優先して、その裏にある感情にはとことん無頓着だった。当然、友達は少なかった。 世間の常識やマナーをまったく
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