government of the people, by the people, for the people 「私、生まれも育ちも葛飾柴又です」と仁義を切るフーテンの寅さんの職業ははテキヤだが、警察の定義ではテキヤもまたヤクザである。 キネマ旬報が日本映画史上ベストテンの5位に選出した「仁義なき戦い」は、広島で実際に起こったヤクザの抗争事件を描いたものだった。 清水次郎長、森の石松、国定忠治・・・昔から芝居や講談の世界で、「弱きを助け強きをくじく」存在として、義理人情をからめて描かれてきたのが、仁侠に生きるヤクザのヒーローたちだった。 なぜか日本人は、アウトローの破天荒さや、親分子分の絆、いなせな気風を好むところがあった。そんな精神風土、いまも多少は残っているのではないか。 そのことと、力士たちの野球賭博を結びつけるのはどうかと思うが、昔からヤクザと相撲の興行は因縁浅からぬ関係にあったの
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