音楽と記憶には強い結びつきがあると思う。 例えば、「チキンライス」。ダウンタウンの松本人志が歌詩を書いて、それを槇原敬之プロデュースのもと浜田雅功が歌った歌で、クリスマスシーズンにはお馴染みの一曲だ。 僕はこの曲を聴くと鮮明に思い出す出来事がある。 あれは小学6年生くらいだっただろうか。保育園からずっと一緒だった幼馴染と、そのお母さんに連れられて彼の祖母の家がある宮崎県小林市まで車で行ったことがあった。そのときの用事の内容や、交わした会話、どんな気分だったかは覚えていない。でも、そのときの出来事は今でも覚えていて、「チキンライス」を聴くと毎年思い出すはのは決まってその情景だ。 他には、絢香の「三日月」もそう。 この曲が出た時は、MP3プレイヤーがそろそろ中学2年の自分でも買えるくらいの価格になっていた頃だった。僕も欲しくてたまらなかったので、なけなしのお金をはたいてヤマダ電機でSONYのM