暴力団に宴会場所を提供する利益供与行為があったとして、大阪府警は15日、府内でちゃんこ店を営む60代男性に対し、府暴力団排除条例に基づき、府公安委員会が再発防止を指導したと発表した。宴会を開いた特定抗争指定暴力団・山口組の中核組織「弘道会」の傘下団体の50代組長も指導した。 捜査4課によると、宴会は5月下旬、他団体から移ってきた組員らと従来の組員らが親睦を深めるために開かれ、約60人が参加した。会場となったちゃんこ店の経営者は「コロナ禍で収入が減って経営が厳しく、暴力団とわかっていたが予約を受け入れた」と説明したという。 組側は代金として約30万円を支払った。組長は「今後は店に迷惑をかけません」と話したという。