閉園方針に反発やまず 北九州市、市立幼稚園半減へ 各地で共通の課題 西日本新聞 2015年09月28日 12時25分 北九州市教育委員会が、市立幼稚園8施設のうち4園を閉園する方針を示して4カ月が過ぎたが、保護者からの反発が収まらない。少子化が進む中で行財政改革を断行する構えの市教委に対し、保護者らは「選択の幅が狭まる」などと存続を求め、9千人超の署名も市議会に提出。さらに署名を募る動きもあり、根強い不満が浮き彫りとなっている。 「近くに私立が少ない」「最近5年の園児数は横ばいなのに」。6月下旬、市立若松幼稚園(若松区)であった2度目の説明会。保護者約30人は語気を強め市教委職員に詰め寄った。正式決定すれば若松から市立の園はゼロになる。職員は「園児数や地域バランスを総合判断して選んだ」と説明したが、2児の母親(36)は「納得いかない。費用や教育の質で満足していたのに」と漏らした。 閉園対象