韓国のファン・ギョアン(黄教安)首相は、朝鮮半島で有事が起きて日本政府が邦人を救出するために自衛隊を韓国に派遣しようとする場合の対応について、「われわれが必要性を認めれば、入国を許容する」と答弁し、韓国政府として初めて、自衛隊を受け入れる余地はあるという考えを示しました。 この中で、ファン首相は、朝鮮半島で有事が起きて、日本政府が邦人を救出する目的で自衛隊を韓国に派遣しようとする場合の対応を問われ、「日本と協議をし、われわれが必要性を認めれば、入国を許容することになる。しかし、日本側に邦人救出とは異なる意図が見えれば、わが国の国益に沿って必要な意見を表明する」と述べました。 韓国では、日本に植民地支配された歴史を踏まえて、自衛隊が韓国領内で活動することには拒否感が強く、政府も、これまで、「われわれの要請や同意がないかぎり、容認できない」と繰り返し表明してきました。 14日のファン首相の答弁