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2009年7月5日のブックマーク (3件)

  • エネルギー政策について - 内田樹の研究室

    文献ゼミでエネルギー問題について二人が発表する。 一人は石油枯渇、一人はハイブリッドカー。 環境問題は女子学生の好む主題であるが、私はあまり好まない。 理由の一つは「複雑な問題に対して単純なソリューションを対置する」態度が広く採用されているからであり、理由の第二はそう指摘するとすぐに怒り出す人が広く分布しているからである。 そういう種類の人間がダマになっている論件に近づいても、あまりいいことがないので、敬して近づかないのである。 しかし、今回の発題者たちは二十歳前のイノセントな女子学生たちである。 せめて彼女たちには「複雑な問題を複雑なままに扱うこと」のたいせつさを教えておきたいので、いくつかのトピックをランダムに提示する。 その一。 私たちの世代は子どものころに「日のエネルギー源は水力発電で得られる」と社会科の教科書で習った。 日は急峻な山地に覆われ、雨量も多い。水力発電として、これ

  • ユニクロはなぜ2ケタ増収を達成できたのか(プレジデント) - Yahoo!ニュース

    ■マイケル・E・ポーター【5 Forces】 ポーター理論の根底には「業界ありき」という考え方がある。まず業界に魅力があるか否かが大事であり、ポーターの提案した「5 forces」はそれを測るためのツールなのだ。 業界の魅力を重視する理由は、それによって企業が取るべき戦略が変わるからである。 魅力的な業界では、他社との違いを際立たせる必要はそれほどない。すでに業界として儲かる仕組みができているからだ。また、その業界のリーダー企業は、業界の魅力を損なわないよう振る舞わないといけない。わざわざ血みどろの戦いに持ち込んで業界の魅力度を下げることは避けるべきである。 一方、魅力のない業界では品質やコスト面(オペレーション効率)だけではなく、独自の戦略とイノベーションによる競争(戦略的ポジショニング)が一層重要になる。 いずれの業界でも重視されるポイントは、(1)他社とは異なる独自の価値提

  • なぜ金融機関は時に税金で救済しなければいけないが、事業会社を救済するのはよくないのか? その2 : 金融日記

    なぜ金融機関、特に銀行は時として税金を投入してまで救済しないといけないのでしょうか? それにはみっつの理由があります。 ひとつ目が金融機関は「公共財」だと言うこと。 ふたつ目は「取り付け騒ぎ」の予防、そして最後が「システミック・リスク」です。 まず、公共財から考えましょう。 金融機関、特に銀行と言うのは社会にどうしても必要な公共財です。 公共財と言うのは警察や下水道のようなモノです。 もうちょっと言うと個別の金融機関ではなく「金融システム」が公共財なのです。 公共財とは非排除性と非競合性を併せ持つ社会に必要なモノやサービスのことです。 警察や下水道は社会の誰もがそれを利用できます。 また、同時に利用者に個別にその対価を請求することが難しいです。 例えば警察は町の治安を守っていますが、その街に住むAさんはその料金を払うが、Bさんは払わないとしても、Bさんも町の安全性を享受することができます。

    なぜ金融機関は時に税金で救済しなければいけないが、事業会社を救済するのはよくないのか? その2 : 金融日記