定番化する商品・サービスには、いくつかの「法則」がある。2013年末に登場し、定番化しつつある「いきなり! ステーキ」にも、これらの戦略が応用されていた。その内容はアサヒビールの「スーパードライ」や「ユニクロ」のヒットに近い。一瀬邦夫社長へ取材した。 【詳細画像または表】 ● 「ステーキを日常的に食べたい」 というニーズがあった 注文カウンターへ向かうと、炭火が入ったグリルの隣に、大きな塊肉が並ぶ様子が見える。メニューはリブロースステーキが1グラム6円、「本格熟成国産牛サーロインステーキ」が1グラム10円など量り売り。特筆すべきは「立ち食い」であること。顧客の滞在時間は、ランチタイムで20分程度、ディナーでも30分程度でしかない――定番化した「いきなり! ステーキ」のシステムだ。 いままで「立ち食い」と言えば、駅のそば、そして大阪の串カツなど安価な店が多かった。ではなぜ、このようなシス