…と、唐突になぜ自分語りを始めたかというと、とある漫画の主人公が、私と同じ就職氷河期世代だったからだ。 その漫画は『路傍のフジイ』という。 すごく好きな作品なので、布教の意味を込めて記事を書きたい。 第1話の扉絵、こちらを見ているのが主人公のフジイ フジイに向けられた周囲の「哀れみ」の視線 『路傍のフジイ』は鍋倉夫(@nabekurao)さんが「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中の作品。現在は第3巻まで発売中だ。 サブタイトルは「〜偉大なる凡人からの便り〜」という。 主人公は40歳過ぎの冴えない非正規社員、藤井守(以降、フジイと呼ぶ)。 物語はフジイによる視点は少なく、フジイと人生のどこかで交差した人々の視点で綴られる。いわゆる群像劇だ。 第1話はフジイと同じ職場で働く田中の視点から幕を開ける。鍋倉夫さんのポストでも投稿されているので、よかったら読んでほしい。 『路傍のフジイ』第