ロシア第2の都市サンクトペテルブルク(St. Petersburg)に13日、性愛をテーマにした博物館、「MuzEros」がオープンした(2013年2月13日撮影)。(c)AFP/OLGA MALTSEVA
「お客様の中にイケダハヤトはいらっしゃいませんか」 フライトアテンダントがそうアナウンスしたとき、僕はそんな馬鹿なと座席からずり落ちそうになった。でもそれは比喩である。僕が本当に座席からずり落ちたのはそのあと。僕をのぞくみんなが挙手したからだった。お客様の中に、イケダハヤトが、いるかだって? ぱーどぅん? 機体の中央あたりにある大きなテレビモニターの前に座っていた男が立ち上がり、乗客のほうに向き直って言った。 「私がイケダハヤトです。ついさっき聞きかじったばかりのことを、さも自分が思いついたかのように人に話します」 窓側の席の男がそれに異をとなえた。 「いや私こそイケダハヤトです。個性的であろうとして、場の空気にあわせて奇抜なことを言い続けた結果、論旨に整合性がなくなりました」 すると私のとなりの座席の男が、目をきょろきょろさせながら落ち着かない様子で言った。 「コミュニケーションはコスト
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