2015年05月17日12:46 カテゴリ総論(発展編) 表面抗原の発現量 CD45ゲーティングは芽球(白血病細胞)のCD45の発現が弱いことを利用していました。抗原の発現量の測定について、もう少し詳しく見てみましょう。 T細胞などのリンパ球に比べて芽球はCD45の発現が弱い、つまり細胞表面に発現しているのCD45の数が少ないです。 模式化すると、下図のようになります。 わかりやすくするために、T細胞にはCD45が5個、芽球(Blast)にはCD45が2個発現しているとします。 これらのT細胞と芽球を、蛍光色素で標識した抗CD45抗体と反応させると、CD45の発現数が多いT細胞に抗CD45抗体がより多く結合します。 これにレーザーをあてて蛍光を検出すると、蛍光の強さはT細胞は5、芽球は2となります。このように、蛍光の強さによってCD45の発現量を間接的に測定することができます。 (ちなみに