【前回の記事「エージェンシーは中抜き? 米国で増えるインハウスマーケティングラボ」はこちら】 広告主企業と広告代理店の取引きのスタイルでも、ブランドAE代理店(ブランド担当代理店)という制度は最も洗練されたもののひとつである。何年かに一度コンペをして担当代理店を決めるが、ブランド担当代理店は責任代理店として普段から常にブランドに関わるコミュニケーション活動をフォローする。 ひとつのブランドをキャンペーン単位で毎回コンペにするとなると、よほど広告主側にブランドのコミュニケーション活動をマネージメントする機能が高くないといけない。 一方で、ブランドごとに担当代理店に広告メディアバイイングを発注すると、入札運用型広告の場合は、同じ会社内で競争入札をするということになりかねない。顧客または将来の顧客となるオーディエンスデータは、ユーザー単位でマネージメントすべきで、ブランドごと(商品単位)で扱うの