印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 最近、新聞や雑誌、テレビで「2007年問題」という言葉を耳にすることが多くなった。これは、1947年から1949年に生まれたいわゆる「団塊の世代」が60歳を迎え、定年退職していくことによって経済や社会、企業に引き起こされるインパクトのことを指している。その点で、かつて話題になった、古いITシステムの仕様に由来する不具合を懸念した「2000年問題」とは、明らかに性質を異にするものだ。実際の2007年を間近にして、今後は議論が多様化してくる可能性もある。ここでは、2007年問題が企業に及ぼす影響をさまざまな観点から論じてみたい。 「団塊の世代」という言葉は、作家の堺屋太一氏が1976年に発表した同名の小説に由来している。総務省統計局の推計人