幼少期から「大きくなったら何になりたい?」の質問に、「動物のお医者さん!」と答える自分がいました。田舎で育ち、様々な生きものと接する機会が多くあったからかもしれません。 我が家で正式に育てていた生き物は猫とハムスター、2羽のセキセイインコでしたが、怪我をした蛇やハト、捨て犬や捨て猫などが一時的に居座っていることも少なくありませんでした。 今ほど町の獣医さんが一般的ではなかったためでしょうか、怪我をした動物の治療を受けさせる施設が身近にはなく、動物園に相談をしていた記憶があります。 「動物のお医者さんになって、野生の動物を助けたい!」 そんな夢ははかなくも消え去りましたが、この業界に居座っているのも「夢に少しでも近づきたい」、そんな気持ちの名残かもしれません。 動物病院は増加してきたが… ペットが人間の生活に大きく関わって以来、「獣医さん」というといわゆる町で開業している動物病院を思い浮かべ