新型コロナウイルスの感染拡大下で、子どもの体力低下に拍車がかかっている。 スポーツ庁が「全国体力テスト」の今年度の結果を発表した。全ての小学5年生と中学2年生の計約190万人を対象に、8種目の実技について調べた。 結果は、2008年度の調査開始以来、最低点となった。50メートル走や持久走などで過去最低を記録した。持久力の低下は、心肺の機能が落ちている可能性を示しているという。 コロナ禍で、学校が休校になり、外出も控えられた。学校再開後も、マスクを着ける場面が多く、体を激しく動かしにくい状況が続いている。さまざまな活動が制限されたことが、体力低下を招いたと指摘される。 さらに、放課後の過ごし方が変わり、外で遊ぶ時間が減ったとみられている。 調査によれば、テレビやゲーム、スマートフォンなどの映像を視聴する時間が増えた。4人に1人程度が、1日4時間以上も見ていた。集中するあまり、座ったままの時間