鳥インフルエンザの感染拡大が止まらない。 昨秋からの今シーズンに、国内の養鶏場では59件が確認され、過去最多となっている。発生地域は北海道から沖縄県まで全国に及ぶ。これまでに1100万羽を超える鶏が殺処分の対象となった。 高病原性で致死性の高いウイルスが原因だ。秋から冬に渡り鳥によってウイルスが持ち込まれる。現在、欧米やアフリカなど世界各地でも感染が多発している。 野鳥の感染も多く確認されている。国内最大のツル越冬地、鹿児島県出水(いずみ)市では、大量のツルが死んだり衰弱したりしているのが発見された。各地でハクチョウやカラス、カモなどからもウイルスが検出された。 農林水産省は「全国的に環境中のウイルスの濃度が非常に高まっている状況」と警鐘を鳴らす。 心配されるのは、ウイルスが国内に定着して「常在化」してしまうことだ。国際獣疫事務局(OIE)が認めるウイルスの「清浄国」でなくなれば、国内の鶏
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