勤めていた高松市内の金属加工会社が国の助成金を不正受給していると内部告発した後、嫌がらせを受け退職を余儀なくされたとして、まんのう町の男性(51)が17日、同社に対し慰謝料約200万円を求めて高松地裁に提訴した。 訴状によると、男性は聴覚障害を持つ。07年1月に入社し、鋳物製品の研磨などの仕事をしていた。男性は10年8月ごろ、同社が社会保険料を巡る事業者負担分を実態より少なく納付しているのではないかと思い、9月に高松西年金事務所に相談。同事務所と香川労働局は同月、会社に強制立ち入り検査に入り、休業時に国から出る助成金を約110万円不正に受給していたことが判明した。 11年5月に、男性は「腰痛のため」などとして時給を30円引き下げられた。また作業を何度もやり直させられるなど、嫌がらせが続いたという。男性は12年2月に、逆流性食道炎の診断を受け、3月に退職。これらのパワハラや嫌がらせは男性の人