このごろ議事堂ではやるもの。失言、誤読、クイズ質問に過剰答弁。 「こんな国会要らぬ」となって不思議はないが、だから「議員減らせ」へ短絡させると、主権者・国民が自分の首を絞めることになると私は思う。 ◇ 人口比で見て、日本の衆院定数475は諸外国の下院より多くはない。むしろ少ない方である。 それを減らせば、もとより不十分な国会の予算・法案チェック機能をさらに低下させかねない。 にもかかわらず主要政党が定数削減を競うのは、消費税増税で国民に負担を求める手前、政治家自ら「身を切る覚悟」を示す−−という発想による。 この記事は有料記事です。 残り1061文字(全文1322文字)