2020年11月の米大統領選を巡りトランプ前大統領が「国家を欺こうと共謀した罪」などでワシントンの大陪審から起訴された。 起訴状によると、トランプ氏は選挙で敗れたにもかかわらず不正があったとウソの主張を広め、当選者の承認手続きを妨害し、選挙結果を覆そうとしたとされる。 妨害工作は広範に及んだ。劣勢の激戦7州でバイデン大統領の得票には死者など無効票が膨大に含まれているとでっちあげた。 当選者の承認審議を主宰したペンス前副大統領に法的根拠もなくバイデン氏の当選を拒否するよう繰り返し求めた。なりふり構わぬ異様な行動が際立つ。 注目すべきは、支持者らが承認手続きを妨害しようとして連邦議会議事堂を襲撃した事件との関わりを指摘したことだ。 トランプ氏は襲撃事件の混乱を「悪用」し、選挙不正への国民の怒りだと主張して承認手続きを延期するよう連邦議会に働きかけたという。 トランプ氏は24年大統領選の共和党候