民主党、維新の党が合流して結成される新党の党名が「民進党」になることが決まった。1996年以来続いた「民主党」は消滅する。 新勢力の誕生をアピールすることに力点を置いたネーミングだ。ただ、肝心なのは新党結成に値する理念を示せるかどうかだ。看板の掛け替えに終わらせないためにも、路線や基本政策をまとめる議論を急がねばならない。 これまでとイメージは変えなければならない。少なくともそんな思いは伝わる党名ではないか。 民主党には旧民主党以来約20年続いた党名の維持を求める声が強く、党名を「立憲民主党」とすることで収拾を図ろうとしていた。これに対し維新の党は党名の刷新を求め「民進党」を推していた。 公募を経て内部で実施した世論調査で「民進党」支持が上回ったことが決め手となった。政権運営に失敗した「民主党」の負のイメージの根強さを改めて裏付けたと言えよう。 一方で政党の理念を体現するはずの党名を人気投