沖縄を見下した言葉に心を傷つけられた県民は多いはずだ。米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事を巡り、大阪府警から派遣された20代の機動隊員2人が反対派の人々に対し、「土人」「シナ人」と暴言を発した。 移設工事現場周辺には、東京や大阪など6都府県から数百人の機動隊員が動員されている。活発な抗議活動に対応するため、沖縄県警が応援を要請した。 沖縄県の翁長雄志知事は「到底許されない」と憤り、菅義偉官房長官も「許すまじきこと」と認めた。坂口正芳警察庁長官は、同様の事案を起こさないことを約束した。 ところが、大阪府の松井一郎知事は「表現が不適切だとしても、府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました」「出張ご苦労様」とねぎらいの言葉をツイッターに書き込んだ。 隊員を擁護する内容であまりに軽率である。府警を管理する知事の認識としては極めて不適切だ。 差別発言が許