相模原殺傷事件の追悼集会。メディアの障害者像を疑問視する意見も出た=東京・参議院議員会館で9月26日、望月麻紀撮影 安易な感動物語、脱却を 今夏、メディアが伝える障害者像が「一面的だ」と当事者が声を上げ、差別につながると批判した。NHKがEテレで放送している情報バラエティー番組「バリバラ」の8月28日放送でのことだった。 パターン化が生み出す差別 番組では、オーストラリア人の女性ジャーナリストでコメディアンのステラ・ヤングさん(1982〜2014年)が、障害者を感動の対象として取り上げる映像や写真を「感動ポルノ」という言葉を使って批判したことを紹介。スタジオでは、障害者相談支援専門員で脳性まひの玉木幸則さん(48)が「(障害者と健常者が)同じ人間として怒ったり笑ったり、思いを重ねることがホンマの感動。一方的な感動の押しつけは差別だ」と話した。 同じ時間帯には39回目を迎えた日本テレビ系チャ