矢吹恵さんを追悼する記念礼拝で牧師と共に祈る同級生ら=東京都町田市の桜美林高校で2009年7月25日、塩入正夫撮影 95年7月、東京・八王子のスーパーで3人の女性が射殺された凶悪な事件は、時効成立まであと1年になった。パートの稲垣則子さん(当時47歳)、アルバイトの高校2年、矢吹恵さん(同17歳)と前田寛美さん(同16歳)。被害者3人の家族、教諭、同級生、同僚……。それぞれが、14年目の暑い夏を迎えた。【山本浩資、青木純】 ◇担任教諭「『銃は怖い』と発信し続けるのが義務」 「この八王子で14年前、何があったか知っていますか。私の生徒が拳銃で殺されました」。4月11日、八王子市の市立中山中学校。銃を模したエアガンで撃ち合う「サバイバルゲーム場」計画を進める運営会社が開いた説明会で、前田さんの担任だった渡辺拓美教諭(59)が立ち上がり反対を訴えた。 「よりによって八王子に作る話は見過ごすこと