2015-09-08 幼馴染みをテレビで見つけたけど、あの頃の彼は、もうそこにはいなかった。 専門家でいてほしい。 私は彼にいつまでも専門家でいて欲しかった。 子供の頃からよく一緒に遊んだし、大人になってからも必要な存在。そんなことはわかっている。 そう、私は彼のことが大好きだった。 この間テレビ番組に出演していた彼は、私の知っている彼ではなかった。 焼肉屋のシーン。 衝撃を受けた。 裏切られた気持ちになった。 彼が悪いのではない。 彼がこのように使われてしまう、その行為に私は戸惑いを隠せなかった。 私のワガママだということはわかっている。 頭ではわかっていても心では理解できない。 彼が、つまりハサミが焼肉の肉を切っていたのだ。 私はハサミにはいつも文房具であって欲しかったし、いつまでも文房具であり続けて欲しかった。 他にも色々な使われ方をするのかもしれないけど、私の中の彼との思い出が汚さ