今季は序盤から審判の判定が問題になるプレーが相次いでいる。3日のJ1・鹿島―鳥栖戦で、鳥栖のDF金敏爀(キムミンヒョク)が相手の頭部を踏みつけたことが試合中は見逃され、4日後の7日に出場停止4試合という重い処分が下された。映像がインターネット上で共有される今、審判の判定に対する目は厳しくなっている。 金敏爀が鹿島のMF金崎を後ろからつかんで倒し、頭部を左足で踏みつけたのは後半36分。主審はホールディングの反則に警告を出した。踏みつけたことに気づいていれば、「乱暴な行為」でその場で退場になっていたはずだが、試合終了までプレー。試合は鹿島が3―1で勝った。 タッチライン際で起きた問題のプレーを、経験豊かなJ1のプロ審判はこう解説した。「主審の位置は良かったが、金敏爀の左足が頭を踏んだかは金崎の体の陰で見えなかったはず。金崎の頭が激しく揺れたところを主審が見ていたとしても、倒されたショックと判断