小難しい本を何冊も読むことが哲学を始める最初の一歩として相応しいわけではない。どんな順番でどんな本を読んだら良いのか、それらを推薦する理由は何か。慶應大学で倫理学を教える長門さんからお話を伺った。 今回本棚【哲学・倫理学の輪郭を(ざっくり)つかむための読書ガイド:最初の5冊編】を寄贈頂いた。哲学や倫理学とはどのような分野なのか、また同分野の社会における役割や、独学にあたってオススメの書籍に関心がある方は是非ご一読頂き、新たな学びの一歩を踏み出すきっかけにしてほしい。 〈プロフィール〉 長門裕介さん:慶應大学非常勤講師 自己紹介とこれまでの経緯 ーーまずは長門さんに簡単な自己紹介をお願いできますでしょうか。 慶應大学博士課程を単位取得退学後、倫理学を研究しながら、同大学の非常勤講師などを務めています。特に「幸福」と「人生の意味」について研究しています。普段は学部生、特に教養課程の学生向けに授
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